嘘の息子覚書控え

本家の控え

2019-02-14

今では『シグルイ』の原作者として有名であろう、南條範夫の『わが恋せし淀君』をパラパラと。どこかの文庫目録で書名とあらすじだけ見知った覚えのある1冊。今では書店に立ち寄らくなったので、以前のように毎年置かれているかどうか分からないけれど、各社の文庫目録はまだ出続けているのだろうか。閑話休題。手に取ったのは光文社カッパ・ノベルス版で、昭和47年2月25日初版とある。ところが、ウィキペディア南條範夫の項目を覗いてみると……「『わが恋せし淀君』(講談社 1958年 のち角川文庫、時代小説文庫、講談社文庫・大衆文学館。)」なので、もっとも古い講談社版は昭和33年になる。しからば、作中には古めかしい単語表現が飛び出すわけで、大阪冬の陣の場面は元より、主人公のいた現代(昭和33年当時の現代)までもが古めかしい。全編これ時代小説と言っても過言ではないだろう。この項、続く。

「私は料理しない腐女子なんだけど、このまえ料理する腐女子に「弱火で30分と強火で5分てどう違うのか分からん。火通るなら早い方がええやん」て言ったら「毎日優しく抱くのと月に一回暴力的に抱くのとでは愛の伝わり方が違う」と言われてめちゃくちゃ納得した」