嘘の息子覚書控え

本家の控え

2019-02-15

南條範夫の『わが恋せし淀君』、戦国時代も昭和中期も、どちらも時代劇と思って読み進めた。たとえば、「むし暑い三等車の中で、ねぐるしい一夜を過ごした。」「誠之助は身長五尺六寸、体重十六貫」「去年、銀座のMデパートのバーゲンセールで、上下合わせて四千五百円で買ったレディメードの服だ」「救ってくれるものは、神田の古本屋の二十円均一部で買ったこの書物よりほかはない」等々、当時の生活がしのばれる。
さて、この本の内容を、巻末のレーベル著書一覧ではどう紹介しているかと言うと、「タイムトンネルで戦国期に戻った男」。タイムトンネル、今では見かけない単語となってしまって、懐かしい響きがある。どういう女が好きかと問われて「淀君みたいな人ですね」と答える主人公誠之助、取材のついでに大阪城の石垣に背をもたれ、淀君を空想していたら、石垣に穴が空いてタイムトンネルのできあがり。

市議会議場コンサートが今日だったのをすっかり忘れていた。

「(機甲創世記モスピーダ
部屋に宇宙人が勝手に住み着いてテコでもどかずに
棚整理しながらエロ本読み漁って
前の特殊性癖引くわーって捨て台詞吐いて帰るのを想像してみて欲しい」