嘘の息子覚書控え

本家の控え

2019-05-08

千葉県博図公連携事業実行委員会の『おばちゃんたちの野菜行商 カゴを背負って東京へ』をパラパラと。文化庁の事業だそうで、価格の無い本。発行日は平成31(2019)年3月8日。冒頭の「はじめに」には、「一時は全県下で総数約9,000人を数え、成田線常磐線や京成線の名物といわれましたが、現在では本当にわずかになりました。成田線小林駅から1人、布佐駅から2人、京成線は臼井駅から3人ほどでしょうか。いずれも80歳を超えています。」とあって、以前ほど見かけなくなった訳だと納得。カゴ・パッキング・行商の歴史・組合員数の変遷・鉄道運輸事務所からの注意書(昭和11年12月)等々、資料を眺めているだけでも興味深いというか、懐かしいというか、消えゆく姿の最後の面影を覗かせてもらって感慨深い。千葉駅の通路で野菜や餅の販売、いつまで見かけたかなあ。

「旦部さんのコーヒーの本に、日本でもチップ文化だった(というか給仕さんの事実上の給料がチップだった)時代の話が出てくる。

で、給仕さんも女の子で愛嬌振りまいているほうがチップもらえるので、その競争が進んでキャバクラ化し、その反動でキャバクラ的でない喫茶店が純喫茶を名乗る歴史。」