嘘の息子覚書控え

本家の控え

2020-02-06

改修した市川のフレンチレストラン、体制が整ったようで先週からランチ開始。久々のランチ画像をM浦くんとインターナショナル謎の歌手へ伝える。パンプルムース?はボトルのみ。

「昔のマズイ飯というと、海洋冒険小説で描かれる帆船のコクゾウムシ入りパンや人を殴り殺せるほどカチカチな棒鱈が有名ですが、西部劇でおなじみのアメリカの駅馬車も負けてはおりません。マーク・トウェイン駅馬車に乗った時の体験を『西部放浪記』に記していますが飯がまずそう。素晴らしい。

『先週作られた円盤状のパンをテーブルの上に立てて厚く切ったが、このパンは敷石同然な代物で、敷石より柔らかいというだけが取り柄』『経験を積んだベテランだけがベーコンと判別できる。軍隊の砦用ベーコンが破棄処分になるのを駅馬車会社が安く買い上げた』などと言いたい放題。

ゴールドラッシュで沸き立つ西部へ一攫千金を求めて駅馬車に乗り込んだ若者は、貧相な食事で顎を鍛えながら「見てろよ。いずれ俺は金を掘り当ててビッグになる。こんな硬いベーコンじゃなくて、血のしたたるステーキを朝昼晩と毎日食えるようになるんだ」とギラギラした目で自分を鼓舞してたのですよ。」