嘘の息子覚書控え

本家の控え

2020-03-02

新型コロナウイルスの影響で、全国の学校や園などが早めの春休みに突入するというニュース。内田美奈子の『百万人の数学変格活用』を読み返してみると、高校教諭が宿直する話があり、今となって宿直とか宿直室とか古めかしい響きに聞こえる。試みに検索してみると……「学校の宿直制度は教員の勤務条件の見直しによって昭和48年,教師2年目でなくなりました。」とか「私は昭和五十三年(一九七八)から三十八年間公立高校に勤めましたが、全日制の普通科の学校では、もう「宿直」という業務はありませんでした。
 平成の初め頃、九○年代の後半ぐらいまでは、「宿直代行員」と呼ばれる方が、夕方から泊まり込みで勤務されていたのを記憶しています。その後、現在に至るまでは、警備会社に機械警備を委託するのが一般的になっています。」など。

「住めば地獄とでもいうか、どこに住んでもその町をそこそこ嫌いになれるので、見知らぬ土地をふらりと訪れて生活のにおいを嗅いでは、「ここに生まれていればほんとうの人生を送れたかもしれない……」という虚しい想像に浸り、幻滅が追いつく前にすばやく立ち去ることに人生の大部分を費やしています。」