嘘の息子覚書控え

本家の控え

2020-08-27

ブックオフで、今となっては珍しくソノラマ文庫の緑背表紙がたくさん並んでいるなと思ったら、菊地秀行ファンが手放したらしく、デビュー作の『魔界都市〈新宿〉』を含めた魔界都市シリーズを除いて、懐かしいタイトルがズラリと。せっかくなので、ずっと未読のままだった「ウエスタン武芸帳」シリーズ3冊を、未完と承知で購入。雑誌の「獅子王」で手元に唯一ある回では、沖田総司が吸血鬼になっている辺りだった。長洲の古本屋で何冊か見かけた時にもっと買っておけば良かったかな。

ブックオフが、今は窮地で、本を募る、か。

「昔は、「この世界でこの作品を面白いと思ってるのは俺だけではないか」という感覚ってあって、孤独だけどすごい幸福感があって。

まぁ、冷静に考えるとそんなことはないのだけど。嘗て、そういう時代があった、ということをたまに思い出す。

今は、Twitterのおすすめで作品を見つけ、ショップのレビューを見て買い、感想をSNSに呟いて共有しますし。それはそれで楽しいのだけど、対極の楽しみかたも、あったのだ。

いまの時代にアレを再現するにはどうすればいいか。作品と出会うところから設計する必要があるか」