嘘の息子覚書控え

本家の控え

2020-10-08

ふの付く某所より、映画『パーフェクトブルー』に寄せて。
「>パーフェクトブルーのラストの「私は本物だよ?」というセリフも痺れた
このセリフの意味も面白くて、あんま解説されてるのみた事ないからするけど
主人公ミマはアイドルを辞めた後、アイドル時代の自分の幻影に追い回されて不幸な目に遭う
その正体はアイドルに憧れてもなれなかった太ったマネージャーなんだが、
それがミマにはアイドル時代の可愛らしい自分に見え、しかし観客には鏡に映った時だけ太った醜いマネージャーに見える
ここで「ミマ視点=虚構、鏡の中=現実」というルールが散々植え付けられた後、
ラストのルームミラーに映ったミマをみて観客はドキリとする
「また実はおかしな「現実」が映るんじゃないか?」ってね
でそこで「私は本物だよ?」って言わせる事で、
鏡は「作中の現実と作中の虚構の境目」だったのに「作中という虚構から観客という現実の境目」にされる
なんともクールな演出である」
もう1度見返したくなる解説。

「「真の多様性の尊重」なんていうのは、「自分にしかできないことがある」という自信がある人たちの集団でしか実現できないのではないか」