嘘の息子覚書控え

本家の控え

2020-12-15

予定よりも少し早く到着すると業者から連絡が入る。工事に立ち会って、樋口有介の『楽園』をパラパラと。室内にハリガネムシを連想するような細くて黒いケーブルが長く長く差し込まれる。小さな脚立を使い、慣れた手付きで壁沿いにカバーを貼り付け、余った部分は断ち切って、ケーブルを這わせる。この作業も数年後には無くなるはずで、やがて技量が失われるのだろうか……と余計な心配事など。壁に電源パーツを埋め込み、新しいモデムを設置して、古いモデムは回収。ここまでは順調だけど、やはり接続IDとパスワードで大いにつまづく。結局、4通届いた書類は無用の長物、念のためメールでバックアップしておいたものが役立った。業者が慣れた人で、文字列をパッと見ただけで、これは違う、ああこれはそれっぽい、と識別してれたのは大いに助かった。感謝。

「自身の責任において決断・実行すれば、失敗しても「このやり方をすると駄目だ」という経験は財産として残る(長期的には、小さな成功より遙かに大きな財産になり得る)。そこを丸投げして「みんなの意見を聞いて」とかやると、「失敗」さえ得ることができない、というのがおじさんの実体験です。」