嘘の息子覚書控え

本家の控え

2021-10-01

BSプレミアムジョン・フォード監督の『駅馬車』。見始めたのは騎兵隊のラッパが鳴り終わってからで、ジョン・キャラダイン演じるところの賭博師ハットフィールドがいまわの際に何か言い残そうとする辺りから。菊地秀行が、『魔人学園』のあとがきだったかな、ハットフィールドの現れる場面になると決まってあの音楽が云々と書いていた気がして、それを聞きそびれたのが残念。酒場でトム・タイラー演じるところのルーク・プラマーがポーカーを中断したときの手札、Aと8の黒のツー・ペアは字幕に「不吉な手」と出る。田中芳樹の『七都市物語』だと、やはりポーカーする場面にこの「不吉な手」(作中では「死者の手」)が登場して、その由来まで紹介されていた。プラマーが酒場に戻ってきて倒れる演技、ああいうのはBZが得意そうだ。

年に一度、珈琲屋でブルーマウンテンの特売だけど台風で見送り。

「タバコを完全にやめたとき「これでタバコへの執着が消えた」と思いました。しかし、タバコへの嫌悪感という新しい執着を手に入れただけでした。酒やギャンブル、情報にしても、執着しないことに執着してしまう心の癖がついています。これは本当に厄介です。」