嘘の息子覚書控え

本家の控え

2021-11-03

樋口有介、先月26日に那覇市の自宅で倒れているところを発見されたそうで、前から体を壊していたのか、突然の死に襲われたか。発見が早かったら助かったのかなあ。文庫の『彼女はたぶん魔法を使う』をパラパラと……おおっと、文体や展開はお馴染みだというのに、読みづらい。もしも知らない作家と思って手に取ったとしたら、冒頭で放り出していたかも。タイミングが良かったのだろうな。次の『初恋よ、さよならのキスをしよう』は楽しく読み返せたから、そこに作者の工夫が施されたいたのだろうか。ウィキペディアを覗いてみると……エッセイは別として、小説は一通り読んでいた。『11月そして12月』と『亀と観覧車』が苦手かな。評判が芳しくない『楽園』や『ベイ・ドリーム』、『ピース』も結構楽しく読めた。大幅改稿とある文庫の『木野塚佐平の挑戦だ』を読んでみたい。

「今、面白いのは、「同人界隈でよく知られる人」でも「レコード屋での知名度はゼロ」みたいな、「違う世界」の行き来。
M3で何百枚も売れたCDでも、アナログが中心のレコード屋に委託で持って行くと「う~ん、まずは5枚から」のスタート。
そこに横たわる溝に不思議な可能性すら感じる。」