嘘の息子覚書控え

本家の控え

2021-11-09

石原藤夫の『ハイウェイ惑星』をパラパラと。表題作、大怪我というか人体損傷めいた状態が自動治療機械で数十時間後には元通りという描写が登場。この辺りの、わりとお気軽な人体改造の感覚が、『家畜人ヤプー』を連想してしまった。最近のSFはここまで手軽に治さない、かな?

BSプレミアムで映画『ラヂオの時間』。三谷幸喜初監督作品、映画館で観た気もする。藤村俊二が演じるところの、元音響効果である守衛が腰をくねらせる場面を覚えていて、なかなか登場しないと思ったら、最後の最後だった。

「作品考察してる人のツイートに「作り手側はそんな深い事考えてないよ」ってレスがついてたのだが、考察してた人の返答が「深い事考えるのはこちらのやることだから……」っていうので感動してしまった。
そう、作品考察ってそういうものだよな。

(中略)

考察、妄想の二つに一つというわけではなく、「考察寄りの妄想」「妄想寄りの考察」などグラデーションしているものだと思いますね。
その上で、作品中に論拠がある、「この部分でこういうセリフがあるという事はこういう背景があるはずだ」のような根拠を(より多く)示せることが質の良い考察かと。」