嘘の息子覚書控え

本家の控え

2022-07-06

ふの付く某所より、栗本薫に寄せて。
「>グインサーガは寿命逆算して絶対に死ぬ前に終わらせるって連載始めたのにあんなていたらくで……
アルドナリスとかヴァレリウスに入れ込みすぎたせいじゃ
あれしなければかなり展開進んでたはず」
「多分途中で「みんなに愛される薫ちゃん」って心の安らぎを手に入れてしまったんだと思う」
「一人ぼっちの薫ちゃんが舞台上演して「先生先生」って役者の子たちに言ってもらって満足しちゃったんだろうねって古参のファンが言ってて納得してしまった
絃の聖域書いてた頃のぞっとするほど寂しくて温かい文章も、黴みたいな怖気たつ短編も、バイオレンスと性欲を煮詰めた居場所のない男たちの真夜中の天使みたいな話も全部腐ってって」
コンスタントに出版された『グイン・サーガ』が分かりやすいのだろうけど、読んでいて大きな変化を感じたのは伊集院大介のシリーズ。『天狼星』ではまだ、こういうのも書く作家かなと思ったけれど、『天狼星Ⅱ』からこりゃいかんと遠ざかってしまった。読み返すのは『天狼星』よりも前。

「落石は石が落ちてくることで落雷は雷が落ちてくることなんだから落馬は馬が落ちてくることだよ」