歌田年の『紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪』をパラパラと。デビュー作の続き、3作の連作短編集。紙粘土にアメコミにコスプレと幅広く、デビュー作とのつながりは割りとあっさり。
某所より。
「メルカリやヤフオクのユーザーでもなきゃ、いまどきの人はあんまり郵便を使わなくなったから、公的な書類を出すぞ、といきなり必要になったときに郵便のシステムがよくわかんなくて、切手もなしにポストに突っ込んでたり、不備だらけなのに封筒に返送先が書いてなかったり、色々たいへんらしい」
年賀状か返信用封筒に記載したものを投函するくらいしか郵便ポストを利用しなくなると、基本的なことも分からなくなるものなのか。いや、普段から利用しなければ、そんなものかもしれない。前は定形外や書籍小包の料金をざっと覚えていたけど、今や書籍小包という形式が無くなってしまった。
圧迫骨折で施設に入っていた御老体が戻っていた。それはめでたいが、よく豆を贈ったものだ。
「浜辺に鋼鉄の球体が流れ着いてクズ鉄屋のおじいさんが工場に持ち帰って解体してたら中から男の赤ん坊が現れて鋼鉄の球体から生まれたので『鋼鉄ジーグ』と名付ける。」