嘘の息子覚書控え

本家の控え

2023-04-26

ふの付く某所より、『無敵鋼人ダイターン3』に寄せて。
「>明るい軽口やギャグシーンはカバーにすぎず
>主軸のテーマが激しく重いのよね
不信と衝突の先にある和解のザンボットに対して明朗快活の裏で煮えたぎる真っ黒な憎悪
たまらん」
長丁場だった故に各話のブレが図らずも破嵐万丈というキャラクターの得体のしれなさを生んだ気も。物議を醸す最終話のラストシーンから連想するのは、ジャック・ヴァンスの「魔王子」シリーズ、その最終巻の最終段落。読んだのがだいぶ昔だからうろ覚えだけど、主人公カース・ガーセンが人生を賭けて挑んだ復讐劇を完遂した先、ほんの数行で主人公の生命力が霧散したような、「魔王子」シリーズ1巻の英題タイトル「The Star King」は、エドモンド・ハミルトンの小説「The Star Kings」とsしか違わないけど、よくある事なのかな?

「「江戸末期の長崎はオランダ貿易に開かれたただ一つの港であり、巨大な利権と暴力の渦巻く暗黒の街であった。この利権を操るものは一握りの豪商たちであり、貧しい町民たちは彼らの搾取に泣き、その暴力におびえるしかなかった」……すばらしい、この大ボラこそが今、僕らに必要なものだ。」