嘘の息子覚書控え

本家の控え

2019-06-02

BSプレミアムの「大富豪同心」、第4回は原作5巻の「遊里の旋風」……と、これは先週金曜の話。今回は楽しかった。やはり主人公の内面や生い立ちに触れず、事件を追いかけていく方が面白い。堅物の同心が吉原の遊女に入れ込んで、ある夜も逢い引きで部屋へ踏み込んだら血まみれの短刀と遊女の死体、すっかり犯人扱いされて、困った末に呼び出したのが遊び人の主人公……そうそう、これでいいじゃない。大立ち回りので失神は鳴りを潜めて、今回は相手の思い込みで主人公の勝利。これで良し。

名古屋から戻る。

「繰り返すが、「トリトン」は当時のテレビアニメとしては、破格なほどに殺伐とした世界観だった。
敵の主目的が世界征服などではなく(既に征服は終わっていた!)、どこまでも主人公の抹殺であり、主人公の目的は「生き残る」ために敵に反撃して、これを殲滅することだった。
和解とか、敵と心を通わせて和むような場面はなかった。ヘプタボーダなどは「太陽の光とともに生きられるトリトン族と一緒に暮らすことはできない」と絶望し、その果てに裏切り者とした処刑された。
・・・・昭和40年代半ばで、ここまで殺伐としたテレビアニメが他にあったか?」