嘘の息子覚書控え

本家の控え

2019-05-18

BSプレミアムで『大富豪同心』第2回……と、これは昨日の話。名刀にまつわる騒動、原作の小説では4巻で、剣術道場の跡取りを期待される男勝りのヒロイン登場回。大名の三男坊を登場させたのは良いけれど、御前試合の相手を偵察するために道場訪問するエピソードは削られたり、逆に凄腕浪人水谷の出番を増やすためだろうか、主人公が夜討ちされる場面を日中の別の場所へ移したり、群像劇のさばき方で脚本が四苦八苦してる様子が見て取れた。大立ち回りになる度に、主人公が立ち尽くして相手が勘違いする喜劇的な描写、今後も繰り返されるのかなあ。全10話で10回やったら流石にしつこいと思うけど、番組予告でも取り上げられる名場面のようだからなあ。勘違い系主人公を、NHKらしく演出しているのだと割り切れば、これはこれで、まあ、うん。

ふの付く某所にて、『ケイゾク』の話題。コミケで1冊だけ同人誌を買ったことがあったなあ、と本棚から掘り出してみたら、浅田寅ヲの本だった。通りすがりに買ったような気がする。

「すべてを失っても、また最初からはじめなければならないと宣言する勇気さえあるなら、何物も失われはしない。フリオ・コルタサル『石蹴り遊び』」