嘘の息子覚書控え

本家の控え

2023-10-07

NHKラジオは土曜の昼間に朗読のコーナーがあり、先週までは芥川龍之介の短編小説『秋』だった。「芥川が初めて試みた近代小説」という解説だったかな。今週からは、川上弘美の『ニシノユキヒコの恋と冒険』が始まって、「現代版源氏物語」という触れ込み。今日は「水銀体温計」という回だが、朗読の途中までしか聞くことが出来ず、気になって文庫の小説を開いてみた。連作短編集の中で「水銀体温計」は最後に収録されていた。パッと読んでみたところ、ああ、実姉への思慕ということになっているけれど、その辺りも現代版光源氏物語になるのか。川上弘美を読むのは初めてで、少しずつ読み進めてみたい。2014年に映画化されているとは知らなかった。

BZから、サイゼリヤの間違い探しが見つからない、とメール。視力が衰えているのか、それとも酔っ払っているのか。

「昨日見たラノベ衰退論の読後に、若い時に「若者が本から得た知識は受け売りで年寄りが本から知識を得たら教養になるのは納得がいかん」と思っていたことを思い出すなどしていた。だが一つの本を丸々覚えて、その記述を行使することは、たしかに受け売りであったなと今では思えるので不思議なものである」