嘘の息子覚書控え

本家の控え

2019-05-22

旧安田庭園を横目に、いつものカレーとは違う食事を済ませてから、国技館へ。千秋楽にアメリカのトランプ大統領が観戦するとニュースにあって、中日以降は夜間の警備体制が強化されているそうだけど、今のところは普段と変わりない感じ。あー、千秋楽は地下大広間のちゃんこ食堂が閉鎖されるのか。kさんに挨拶。ストロングゼロ。4月から、NHKラジオの「すっぴん!」水曜日担当が能町みね子に変わって、スポーツ紹介のコーナーでは相撲の話題が多い、と伝える。初回のゲストだった親方、元土佐豊だったかな? 相撲博物館は引退して親方になった稀勢の里特集。土俵入りに使用されたらしい刀が2振り、片方は日付まで切られていたけれど、もう片方は刀工の名前だけだったように見えた。座布団が舞って、スマホの始末はkさんに預かり所までお願いして、撤収。

「自分の好きなシチュエーションを妄想するのは楽しいけれど、「この作家がいれば何も妄想しなくていい。この作家が上手い表現で代弁してくれるのだから、全部任せた方がいい」と信頼できる作家がいたら、すごく楽になるだろうなと思う。そして、そういう作家とは、自分が10代の頃じゃないと出会えない。」

2019-05-21

天気予報通りに昨夜から雨。予報では大雨だったかな? 昨日は低気圧由来かもしれない体調の悪さだったものの、今日の夕方から天候回復に向かって、体も楽になっていった。

先日に気付いた、10年くらい前のテキストファイルから、ごく一部を。
「でも捨てられた時は結構この世の終わりかと思ったもんで、つらい思いもしたんだぞ
途中になったキャンペーンどうしようとか
先生はドワーフの神官戦士だった」
「なんか懐かしい思い出にひたってしまった
先生はバトルソングを使うとき「あんまぎぃーごぉーえー」と歌ってた
普段大人しいけど、二人になるとびっくりするほどえろくなって甘えてくるのに、なんでこの人ドワーフのオッサンしかやらないのん…と思ったもんだ
いまどうしてるんだろうな…」
誰も彼もが今はどうしているのやら。

焼き肉を食べて、そう言えばkの件で南と焼肉屋へ行こうという話が日延されたままだったのを思い出す。6月に蒸し返したい。

「繰り返しになるが、家事とは健康を保つことである。健康とは何か? それは、住んでいる空間を清潔にし、栄養をきちんと摂り、上機嫌になることである。」

2019-05-20

プランターミニトマト、どちらの苗も脇芽が育ってきたので、1本ずつ摘み取って、ポットに挿し芽。得体の知れないマメ科プランターが空いたので、しっかりと根付いたら植え替えよう。そうそう、病気と害虫対策にはベニカXファインスプレーというのが良いそうだから、近い内にホームセンターを覗いてみたい。

映画『精霊のささやき』に登場する舞台、ミモザ館という名前だったのか、すっかり忘れていた。CBMに出てくる館の名前を、Zがミモザ館と命名したのは、きっとこの映画から取ったのだろうなあ。Zは「中庭がある館」とこだわっていて、毎度聞き流していたけれど、おそらく『精霊のささやき』のミモザ館には中庭があったのではないかと推測。それを確認するために、いつか、もう一度観てみたい。

国技館関連のkさんから再度の連絡、今回はギリギリらしいので。

「中学一年生男子にとって、エロ本を捨てに行く旅は指輪物語ですからね。馬の代わりに自転車に跨り、モルドール国の滅びの山の白ポストにエロ本を捨てに行く道中、人気がない夜の道を一人で走ると、エロ本を求めるゴクリが後ろから追いかけてくる姿がカーブミラーに映っていたりするんですよ。」

2019-05-19

映画『精霊のささやき』の音楽を聞き返して、試みに検索してみると……映画紹介の文章が。
「1986年、植岡喜晴監督、つみきみほ主演のダーク系ファンタジー映画『精霊のささやき』

(中略)

心を病んだ人々が住む洋館にやって来た少女が、彼らの淋しい気持をとぎほぐしていく様を描いていく幻想映画。脚本は植岡喜晴と岡村香織の共同執筆。監督は今迄、自主映画を手がけ、これが劇場用第一作目となる植岡喜晴、撮影は「夢みるように眠りたい」の長田勇市がそれぞれ担当。」
この映画のビデオは、確か一度きり、Zに観せられた覚えがある。もっとも、記憶にあるのは、誰か(男だったかな?)が雪にまみれてる場面と、脇役の少女が泣き出す場面、それから最後に現れた少女が「ようこそ」と迎え入れられる場面、と断片的。事前に観ていたZは、「ヒロインが自分のために環境改善していく話」、みたいに説明していたかな。ファンタジーかもしれないが、ダークではない。

「狂気という言葉は、割と「相手が何を言っているのか分からないけど、これ以上分かるために分析する気もない」時に結構使いがちだよな。そういうゴミ箱みたいな言葉、他にも結構ありそう。」

2019-05-18

BSプレミアムで『大富豪同心』第2回……と、これは昨日の話。名刀にまつわる騒動、原作の小説では4巻で、剣術道場の跡取りを期待される男勝りのヒロイン登場回。大名の三男坊を登場させたのは良いけれど、御前試合の相手を偵察するために道場訪問するエピソードは削られたり、逆に凄腕浪人水谷の出番を増やすためだろうか、主人公が夜討ちされる場面を日中の別の場所へ移したり、群像劇のさばき方で脚本が四苦八苦してる様子が見て取れた。大立ち回りになる度に、主人公が立ち尽くして相手が勘違いする喜劇的な描写、今後も繰り返されるのかなあ。全10話で10回やったら流石にしつこいと思うけど、番組予告でも取り上げられる名場面のようだからなあ。勘違い系主人公を、NHKらしく演出しているのだと割り切れば、これはこれで、まあ、うん。

ふの付く某所にて、『ケイゾク』の話題。コミケで1冊だけ同人誌を買ったことがあったなあ、と本棚から掘り出してみたら、浅田寅ヲの本だった。通りすがりに買ったような気がする。

「すべてを失っても、また最初からはじめなければならないと宣言する勇気さえあるなら、何物も失われはしない。フリオ・コルタサル『石蹴り遊び』」

2019-05-17

ふの付く某所にて、川井憲次の音楽の話題。押井守作品以外となると、『紅い眼鏡』と一緒にCD収録されていた『精霊のささやき』が思い浮かぶ。今となっては『紅い眼鏡(完全版)』なるアルバムの方が販売されているようだけど、それはさておき、映画のエンディング・テーマが「赤い光弾ジリオン・お酒落倶楽部」だったかのエピローグでそのまま使い回されていたのが印象的。「紅い眼鏡 SPECIAL」を久しぶりに引っ張り出してみたら、CDケースにディスク保護マットが貼ってあって、昔はよく聞くCDにだけ保護マットを貼り付けたのだった。保護マットも安い物ではなかったから。ミニコンポのCDプレーヤーが音飛びするようになって、すっかりCDを聞かなくなってしまった。パソコンに取り込んだ「紅い眼鏡 SPECIAL」を、それこそ10年ぶりか20年ぶりくらいに聞き返してみる……買ってすぐは、シャッフル機能付きのCDプレーヤーで再生してたから、あまり曲順通りには聞かなかったのまで思い出してしまった。

「「インターネット初期、黎明期」のような言葉の指す範囲がいつのまにか広がっていた時に感じた気持ち、PlayStation2が「レトロゲーム」と呼ばれていた時と同じだ」

2019-05-16

樋口有介『平凡な革命家の食卓』(祥伝社)1600円+税
自宅で倒れた市会議員の死を巡って、警察と一般市民の思惑が入り乱れるミステリー……と思いきや、終盤に背筋が寒くなる一捻りが待っていた。序盤は勝手がつかめず、柚木草平シリーズのレギュラーキャラクターでもある山川六助が登場した辺りから面白くなってきて、メガネの言動を読み返したくなるような一捻りが不気味で良い。「ヤングジャンプ」で連載中の、藤崎竜が描いている『銀河英雄伝説』を誰かが評して、「他のキャラと違って、意図的に内面が伏せられているので、ヤン・ウェンリーの不気味さがいや増している」(大意)という意見を思い出した。今作でも、とある重要人物の内面は、おそらく意図的に伏せられていて、それが魅力につながっていく。「あなたは今幸せですか」、最後以外はどこだったかな?

異世界転生系の主人公を揶揄して「○○太郎」っていう文化がありますが、これ狂言で匿名の間抜けな主人公を表す「太郎冠者」なんかと全く同じ使い方ですよね。それこそ室町時代ぐらいからの言葉遣いが最新のネット界隈で継承されているのを見るのは日本人の無意識を見る思いで感動します。」