嘘の息子覚書控え

本家の控え

2022-02-08

ユーハイムのバームクーヘンの切り落としを久しぶりに食べた。外側が砂糖でコーティングされたバームクーヘンは結婚式の引出物を連想させる。20世紀でそういうのは消えたかと思いきや、断面が年輪を思わせるところから長寿繁栄の願いをこめて云々というキャッチコピーは、連綿と続いているのだとか。

某所より。
「珍しい苗字の人に珍しいですねって言ったら『それもう人生で聞き飽きたよ、なんか違う返しして』つわれたから「んーー、滅ぼしやすそう!」つったらドリンクもらえたらっきー!」
日本の人口は減少の一途をたどってるので、珍しい名字もごっそり減るのは約束されたようなもの。作家の有栖川有栖は、現存しない名字と承知でペンネームに使用したのだったかな。これから一世紀や二世紀後となると、今ではありふれている名字も同じ理由でペンネームになるかもしれない。

「ログラインが決まれば、クライマックスが決まる。

クライマックスが決まれば、エピローグが決まる。

エピローグが決まれば、冒頭の〝掴み〟が決まる。

あとは物語上の必要な情報を整理して残りの〝尺〟に組み込めば、プロットができる。物語作りは本質的にパズルだ。」