嘘の息子覚書控え

本家の控え

2020-06-05

城平京『雨の日も神様と相撲を』講談社タイガ(720円)税別
ハッピーエンドに幕を閉じるのを疑いながら読み進めてしまった1冊。作者のアニメ化もした『虚構推理』シリーズは未読なので、そちらはどんな結末の数々を迎えていたのだろう? 閑話休題。両親を失った中学生が、引越し先で慣れない田舎暮らしと慣れない村の慣習に戸惑いつつ、恵まれない体躯のまま相撲と縁が切れないボーイ・ミーツ・ガール。死者も何人か出るけれど、ミステリーではない、かな。ルール設定と例外の応酬は、ASAから『Fate/stay night』の感想を聞かされたのを思い出す。祖母の因習やトランク遺棄は無くてもいいような、でも、無いと締まらない気もする。難しい。どんでん返しの理屈もいささか窮屈だった。難しい。webコミックではお嬢さんと相撲を取り始めた当たりなので、続きを楽しみに。

Firefoxが77.0になったと思ったら数日を待たずして77.0.1に。Chromeもアップデートしたのだったかな。特に不都合は起きてない。

「「お前は何者にもなれないしなる必要もない。田畑を耕して年貢を納めてればそう悪いことにはならないんだ」という物語の伝承をインターネットが妨害する」」