嘘の息子覚書控え

本家の控え

2021-06-13

松岡圭祐の『高校事変Ⅷ』をパラパラと。前から『ジーザス』や『闇のイージス』みたいな治安の悪さを描写されていたけれど、この巻で特にそれを感じたのは、ヒロインのストリップがあったからかもしれない。賞金首をかけられてからの原爆探しだけでもボリュームたっぷりなのに、フェリーでの田代一家の凋落と、最後の裁判まであって、読み疲れてしまうほど。田代父が想像よりも倒錯していて、「転生令嬢ヴィルミーナの場合」でも似た行為に耽るキャラがいたな。オールスターキャストめいていたのは、これが第2部終了の位置づけだからだろうか。次からは姿を消したバトミントンの元人気選手とヒロインの養母で話が進むのかな。

しばらく紛失していたTVのリモコンの電池カバーを発見。汎用に買い替えてから、どうも蓋がゆるくて、気付かないうちに外れてしまった。

「メロスは激怒した。そして一度深呼吸し、六秒待った。衝動的な怒りというのは六秒で収まることがある。近親者を次々と磔刑に処す那智暴虐の王には本人にしかわからない苦労があるんだろうと許した。自分は政治がわからないのに暗殺で解決するのは野暮だと恥じた。明日妹の結婚式だ。楽しみだなあ。」