嘘の息子覚書控え

本家の控え

2022-02-04

ドラマ『ケイゾク』のノベライズをパラパラと。一口に『ケイゾク』のノベライズと言っても、これが結構ややこしい。出版順に、光進社で沢樹ルイが書いた『ケイゾク』、角川ホラー文庫から市川亮・橋爪敬子連名の『ケイゾク / シーズン壱 完全版』、さらに光進社で市川亮・緒川薫連名の『ケイゾク / 小説 完全版』と3種類あって、他に角川ホラー文庫から西荻弓絵が書いた『ケイゾク/Beautiful Dreamer 完全版』という映画のノベライズもあるという入り組み様。今回読んだのは、最初の沢樹ルイが書いた本で、しかしながら表紙や背表紙には脚本担当である西荻弓絵の名前が大きく目立ち、そこに添えるようにやや小さくノベライズ/沢樹ルイの名前がある。内容は、いろいろと端折られてて、キャラクター描写も簡素というか味気ないほどに少ない。完全にドラマ視聴者向け。沢樹ルイという人は他に本を出してないようで、いくらかでも似てるように思えた文体は……井上ほのか、かなあ。

「シンギュラリティカルトとかもそうですが、デジタル技術やその他機械技術へのウェットドリームってなくなりませんよね
門外漢ほど盛り上がるという意味で魔術化してる側面はあるのかも」