嘘の息子覚書控え

本家の控え

2023-03-21

某所より。
「高校の時、体育祭だったか、何かのイベントで、学年一、いや学校で一番の美人と言われてた女子が男子の学生服を着たのです。その時、周囲のみんなは、彼女のあまりのカッコよさ、美しさに絶句して凍りついたのでした。誰か女子の一人が「……美少年」と、呟いたのを今でも覚えています。」
中性的な美しさを題材にした話だと、花村萬月原作で市東亮子が描いてた『道玄坂探偵事務所 竜胆』とか、ウェブコミック配信となりのヤングジャンプ連載中の『つれないほど青くて あざといくらいに赤い』を思い出す。『グイン・サーガ』のケイロニア編に登場するオクタヴィアもこの描写がされてたかな、マリウスが「どっちでもいい」というキャラクターだったのでハッピーエンド……には至らず。栗本薫亡き後、別作家の続刊は17冊も。

「(隣の家の少女
邪悪や狂気や愚かさだけでなく、弱さの恐ろしさを描いたと解釈している。作中の女に影響された、弱い少年たちは何年かあとに別の凶悪事件を起こし、弱い主人公は最初の一件もその後も止められず、救えない。弱さを守るべきものの属性ではなく、邪悪にもっとも近い属性だと描いた作品は少ないと思う。」