嘘の息子覚書控え

本家の控え

2021-08-06

歌田年『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』(宝島社)1380円+税
第18回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品、歌明田敏「模型の家、紙の城」を改題、加筆・修正。
ジキル博士とハイド氏みたいな存在はどうかと思ったりしたものの、文章は読みやすく、謎また謎の展開は楽しく、ハッピーエンドは清々しかった。美人で巨乳の社長令嬢とよりを戻す主人公はさておき、伝説のモデラーまでめでたしめでたしとなるのは、作者が模型情報誌の関係者なのを思い出して、想像を膨らませてしまう。漢字ばかりの一番弟子、出番は少ないけれど印象的だった。出版されたほぼ1年後に文庫が出ているようだけど、作者の本は今のところ、この1冊だけ。新作を読んでみたい。

出先の読書で疲れたのか、直射日光をちょっと多めに浴びでもしたのか、夜になって暑気あたりめいた体調不良。発熱は無く、だるい。

「仕事辞めるか悩んでる後輩へのアドバイスで言ったのは
「自分が惨めに感じたら辞めろ。」
です。キツかったりしんどかったりする事は仕事ではあれど
「惨め」
に感じだすと確実に人格に悪影響及ぼし始めるので、「惨めさ」が辞め時のポイントと思ってます。」