嘘の息子覚書控え

本家の控え

2024-04-07

臼井の御伊勢公園にある緑色の桜を見に行くついでに、BZの宅配ボックスへ韓国土産の酒を投じておく。無糖さんの調べに拠ると一種の日本酒らしいのだが、詳しいことはよく分からない。ソメイヨシノはそろそろ満開だけど、緑色の桜は一輪も咲いていなかった。

某所より。
「合理的に判断したがるケースの多くが、根っこの情緒を糊塗したい欲求に支えられた事情であったりする。たとえば「人助け」は「すべき理」も「すべきでない理」もあって、そのどちらに合わせるかはその時々の情緒的な理由や事情だったりする。

そもそもの話として、そうしたある事象について「自分は理を見出し算定できる」という自覚自体が、やや情緒的判断の賜物であることが多い。」
医者が思いやりに目覚めて一皮むけてしまった『ジャンケットバンク』、感情は排除できないと気づいて問診を始めてから攻守逆転。後は店長と弁護士の負けっぷりを堪能する展開になるのか、神父が魅せてくれるのか。

fc2ブログの仕様変更でもあったのか、ASAの記録がまた一つたどれなくなっていく。人づての話では元気らしい。

「貸本時代の地獄のような適当さ、生活のために描いてるんだ文句あるか感すき」

2024-04-06

あれやこれやあったものの、インドカレーを食べつつ、韓国土産の酒を無糖さんに贈呈。インドカレーに一家言ある無糖さんに言わせると、南のカレーはシャバシャバしてまた別物らしい。ビリヤニは米だから平気平気と激辛に調整する辺り、辛いの大好きだった往時を偲ばせる。愛知に出張したときはモーニング文化と称して連れて行かれたのがコメダ珈琲で判断に悩んだとか、新宿に出張したときは話題のトー横より向かいの一列に並ぶ客引きが同じメイクばかりだったのが印象的だとか、四方山話。とっておきのレストランやパン屋の話、今はなきニンニクチャーハンの店や夜逃げしたと噂の店の話などしつつ、久しぶりに夫人やゆきちゃんの顔を拝むことに。コタツの中から髪量が増えて現れたのには笑ってしまった。メダカの水槽にいるタニシが増殖する件は、アクアリウム歴の長いBZが詳しいだろう。黒ビールはレバニラで。

一方、BZはこよなく愛する店で定番メニューを食していた。タコ入りになっても関係ないらしい。

「>ナノマシンがすべて解決する...っての5年前くらいは流行ってたよな
解決不能問題をデウスエクスマキナにぶん投げる構造の話にも流行りがあるから」

2024-04-05

某所より。
CS放送衛星劇場OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)の特集「VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集」の第4弾として「御先祖様万々歳!」「ブラックマジック M-66」「COMPILER」「KO世紀 ビースト三獣士」などが放送されることが分かった。」
最終6話「胡蝶之夢」の解釈で先輩たちと喧々諤々、とZから手紙が届いたのも懐かしい。パトローネの意味は教わるまで分からなかった。

「>>映画史のカタログとか辞典ひたすら埋めてってるけどアメグラとかブレックファストとかダイナーみてぇなのの良さよくわかんないんなよなぁ
>>ノスタルジーベビーブーマーの哀愁みたいなのが刺さんの?
>「当時の文脈で新しい作品だった」って言う意味ですごいというのがひとつ
>あと各作品についていうとアメグラなら人生の岐路に立たされた若者の焦燥感の描き方と迷いに対する決断のきっかけがささいなことで決まったりそれをそういうものだと受け入れるああいうさっぱりした感覚の描き方が見事で素晴らしい
>ブレックファストクラブでいうと「テンプレ」をぶっ壊すぶっ壊し方が素晴らしい
>3本目は見たことないな
両方ブロックバスター的な立ち位置だったわけか」

2024-04-04

ニュース系より。
「SF作家の山本弘さんが、3月29日に誤嚥性肺炎のため死去したことが分かった。68歳。」
カクヨムの投稿で、6年ほど前に脳梗塞で倒れ、高次脳機能障害なのか作家業を断念せざるを得ない闘病記を読んだものの、各所を見かけるに脳梗塞にはもう一度襲われたようで、どうぞ安らかに。「ファンロード」の投稿をしばしば目にしたのは、あれは何年頃だろう。読んだ本は、どうやら最初期のものばかりらしく、他は短編集の『まだ見ぬ冬の悲しみも』と、いつぞやのコミケで購入した同人誌を1冊くらいだろうか。故石井氏のWeb日記にも山本弘の名前は頻繁に登場した覚えがあって、試みに検索してみると……最初期以外はまんべんなく、ほぼ最後に至るまで。あちらでは故石井氏の方が20年ばかり先輩になるのか、また疑問をぶつけているかもしれない。

南は高熱を発してひっくり返っていたそうで、最近は原因になりそうな流行病を五指に余るほど思いつくものの、どうやら検査の結果は全て違って、風邪のせいということになるらしい。

寺山修司はテラー(語り部)・マシュー・Gっていう外国人なんだよ!って
親がついた嘘をしばらく信じていた」

2024-04-03

北海道立文学館のイベントより。
氷室冴子の世界 ふくれっつらのヒロインたち
会期:2024年9月7日(土)~11月10日(日)

氷室冴子(ひむろ・さえこ、1957~2008年)は、岩見沢市出身の小説家です。岩見沢東高等学校を経て藤女子大学文学部国文学科に進学し、在学中にデビュー。1980年代から90年代にかけて集英社の少女向け小説レーベル「コバルト文庫」の代表作家として活躍します。平安時代を舞台にした「なんて素敵にジャパネスク」、スタジオジブリでアニメ化された「海がきこえ る」、古代日本をテーマにしたファンタジー銀の海 金の大地」など数々の人気作を生み出しました。氷室作品に登場する、自分の感情に素直に生きる「ふくれっつら」のヒロインたちは、時代を超えて生き生きとした魅力を放っています。
多くの読者に愛され続ける氷室冴子の作品世界を多彩な資料とともにご紹介します。」
恋する女たち』のあとがきのせいで、岩見沢東高とはあんな学校なのだろうかという妄想が。映画もまた観たい。

「飛行機でイミグレーションカード書いてるときに
自分はここじゃ外国人で得体のしれない存在ってことになるんだなっていうのを強く感じたなぁ」

2024-04-02

分割2クール目が決まったらしい『俺だけレベルアップな件』、原作は韓国の小説で漫画とウェブトゥーンもあって、2018年に完結済み、と。現代ダンジョンものの完結作でこれといった決定打は未だ見かけていないのだけれど、これがそうなるのだろうか。テンプレの連打のようなものは感じた。アニメの1クール目は、何やら半端なところで終わってしまって、もやもや。

某所より。
「何百枚何千枚と焼いたCDRとTSUTAYAや市立図書館は「老後の楽しみは存在しない、今楽しめ」ということを教えてくれた
もうCDRは再生できないしHDDは壊れて吹き飛んだ」
一部の古いメールがタイトルだけで読めないのは、もうデータが飛んでるのか、読み取り形式が間違ってるのか。もう何年も電源を入れてない526MBのHDDからデータは吸い出せるものなのか。まあ、諦めが肝心なのだろう。

「「クリシェとしてのツンデレ」。「本来、ツンデレはストーリーの中で態度が変化するもの」「しかし昨今のエロ漫画はストーリーに紙幅を割けない」という事情が衝突した結果、「類型的ツンデレの台詞を吐きながら逆レイプしてくる美少女」という異常なキャラクターが生まれることがあります。」

2024-04-01

アガサ・クリスティの「溺死」は読めたのに、その次の「クリスマスの悲劇」が台詞ばかりで読めない。いや、おそらく地の文と台詞の比率は「溺死」もたいして変わらないだろうけれど、読む根気が湧いてこない。

前期のアニメが最終回を迎え始めてから、ようやくいくつか見終えるべく、時間を使い始めた。起動が遅い。『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』は、小説家になろうの投稿が削除されたのはアニメ化のどれくらい前だったかな、しかとは思い出せない。コミカライズもアニメも全般に渡りコミカルな調子で、陰惨なパートもそこそこあるから、変にシリアスを打ち出すよりは、お気楽で通した方が正解に思える。原作の2周目パートまでたどり着くのも大変だろうと思ったら、切りの良いところで「俺達の冒険はまだまだこれからだ」エンド。たぶん、これも正解なのだろう。ウィキペディアを眺めてみると……「後日談である「後始末篇」が2024年2月15日に刊行された。」、なるほど。

「人と同じである必要はない……と頭ではわかっていながらも、「その気になれば人と同じステータスになれる」選択肢がない事実は非常にしんどい」