嘘の息子覚書控え

本家の控え

2023-10-02

古野まほろの『ロジカ・ドラマチカ』をパラパラと。連作短編集の1話は読んで、後はさらっと。古野まほろはこういうカップリングを書く作家なのか。それはそれとして、『あした、カルメン通りで』を連想。

某所より。
「前回採血で大泣きしてた子が今日は泣かずに採血できて、すごいねって褒めたら「もうその痛みは一度覚えた」って人間に擬態した異星人みたいなこと言ってて怖かった。」
一度見た技は二度通じないという設定は、元はどこかにあったのだろうけど、車田正美を連想する。もっとも、半ば忘れられた設定という気もするし、主に味方側で処理される設定という気もする。そうなると、やはり初見殺しという確実性は得難く、さらにそれを台無しにする不死身性は貴重だなあ、薬師寺天膳。小説家になろうだと、スキルを覚えたとか奪ったとかあって、やはり同じ路線。ああ、そうなると痛みを覚えたから次は平気というは、物珍しいかも。

「皆殺しのアーサーが好きだったなそのころのだと
俺は好きだけれど絶対売れねえだろうなって思ってファンレター送ったら
漫画かになって初めてのファンレターだったとか言っていて複雑な気持ちになった」