嘘の息子覚書控え

本家の控え

2023-12-31

「私は18歳くらいの頃から、親からずっと言われていたことがある。「20歳になったら自分を再教育しなさい。親は完全な人間ではなく、ゆがみがある。そのひずみをお前は受け継いでいるかもしれない。また、ここでお前にこうしてやりたい、と思ってもできなかったことがたくさんある。」」

斎藤由香さんが高校生のときに父親(北杜夫)に連れられて埴谷雄高に会ったとき、埴谷のあまりの博識さおもしろさに圧倒されて高卒で就職するつもりだったのが勉強して大学入ることに決めた、って話が大好きなんですよ。
若い人間にとってまわりにオモロい大人がいることがどれだけ重要か。」

「人間は安定した自己を持つために3つの「自己対象」を持つ必要がある。

・鏡自己対象(自分を褒めて認めてくれる存在)
・理想化自己対象(そのまんま理想となる存在。アドバイスとかを受けたいと思う存在。)
・双子自己対象(同好の士。等身大で話せる相手)」

「当たり前なのだが、上記の3つは基本的には同時に成立しない。同時にすべてを受け入れてくれる人などいない

「自分の憧れの存在が、自分を認めて自分をヨシヨシしてくれて、それでいてなんか気楽に話せる」みたいな欲望がいかにありえないかは考えなくてもわかるはずだ。

これがわからないのであれば、自分がいかに欲張りであるかを全く自覚できていないということである。それは他人にとってむちゃくちゃ迷惑である。

これらの欲望を抱くこと自体が悪いのではない。

これらの欲望をすべて一人か二人のの人間に受け止めてもらおうとすることが不可能であることを理解しないことが罪深いのだ。」

「「勇気がある」を言い換えると「計算で動いていない」ということではないかと思っていて、ようは「勝てるかどうかわからなくても、戦わなきゃいけないと思ったら戦いはじめる」のが勇者、だから導き手や支え手の余地がある。みたいな…。」

「「誰もそんな細かいとこ見てないから手ェ抜けよ」って自分と
「誰も見てなくても私が見えてんだよ」っていう自分が常に殴り合ってるのが創作」

「オタクが指す意味が人種から文化に変わったよね」

「性癖こそが読者が読みたいものなのでは?
と最近のPVやブクマ見て気がついた」

「(スケルトンダブル)
よどみくんのぶっ殺してえ衝動は父親の死に対する怒りが発端なんだから
ぶつけ先が向こうからサンバを踊って列を成してやってきたような状況だぜ
行っちゃうよ? 行っちゃっていいの?って心持ちだよ」

「学校の休み時間と図書室のラノベの相性が抜群なんだよ…」

「 初めて本格的に触れてのぼせた作品を中心に頭が回る人はいつの世にも」

「先輩にライカのレンズを「自分の意思で」買った事を話したら
「そう、それが超望遠単焦点への入り口だ。ライカのレンズを買い続ける事で国産レンズの値段を安く感じ更に一歩先の領域へ足を進める事が出来る。俺は結婚しその領域には行けなかったがお前なら…」と言われて

めっちゃ複雑な気分になった」

「モチベの軸足。いかに「声をかけられやすい」場所に居座るか。自分でやりたい事探すより「こいつにあれをやらせたい」と誰かから思われ続けること。その体験通じ「自分という人間の巧い使い方」を学び、改めて自分で自分に命令してみること。自分よりも自分を動かすのが巧い人からコマンド学ぶ」

「才ある人間の隣には才能を引き出す才能持つ人間の存在がある。自分独りで自分のフルスペック引き出す方法見つけられる人間はほぼいない。だからまずはあなたよりもあなたを使うのが巧い人に使われたらいい。後々揉める事になろうとまずはそれが加速の第一歩でしょう」

「自分ルールで「ラーメンは一ヶ月に1回まで」と決めているんだが、これはハズレの店を引いてしまった時のダメージが大きくなる。そのため家系チェーンみたいな"約束された80点"を狙いに行ってしまう。

要は何が言いたいかというと、制約というのは試行回数を減らして世界を狭めることに繋がるんだよ?」

NTRとは女を取られた男の喪失感や怒り悲しみといった負の感情を
フィクションという媒体を通して疑似体験する事にあるんだよ
現実では絶対にノゥだけど作り話でならってね
ホラーやサスペンスと同じなんだよ」

「日本一周するのは精々20代半ばくらいまでみたいな風潮ってもちろん時間と体力の問題が一番だろうが、それはそれとして日本一周が偉業と思える感性の賞味期限は意外と短いという要素もあることがわかってきた」

「亡くなったオタ友人が3人いるが、いずれも告別式やお別れの会で親御さんが故人の同人誌や所蔵していたオタグッズを配っていた。お一人などはご家族が未発表原稿をかき集めて新刊本を作りコミケにまで出ていた。
親とはそういうものなんだ。そういうものなんだよ。」

「わたくしの茶ヲタ時代に、会社の先輩が「酒ヲタは破産しないが、茶ヲタは破産するので気を付けろ(酒は財が尽きる前に体を壊してしぬが、茶は長生きの薬なので寿命より先に財が尽きる)」と言っていたのを唐突に思い出すなど。」

「暴論なんだろうけど芸術はゲーム音楽と同じって言われて割と納得した
いわゆる名シーンで流れた名曲を名シーン知らない人に聞かせても全然名曲って感じないのと一緒だよって」

チャップリンがライムライトで「人生に意味はない。あるのは情熱だけだ」と言い放ったのを見た時に、私は人生の意味から解放されました。」

「私の恩師は「君たちに無限の可能性などない、君たちには無限の可能性がある!と言った方がカッコイイかもしれないが現実にはない」と言った。親に話したら憤慨してたが私自身は正直な信頼に足る大人だな、と思った。」

「この歳のヲタクになると、30年間ともにリアルタイムで追い続けたコンテンツそれなりにあって、長期間追い続けることによってのみ得られる楽しみがある。

マウントを取りたい話では無く、今の10代20代のヲタク達には是非そういった人生の宝となるコンテンツを見つけて欲しいという祈りに近い。」

「結局どんな手法もできない人にはできないので、これなら才能ない俺でもできそうだな、と感じる時点で才能が発揮されている」

「同僚に「今、子供に人気のキャラってどうやったら分かりますか?」と聞かれたので「スーパーのふりかけ売り場に行けばわかる」と伝えた」

「自分以外の誰も彼もが馬鹿にみえてきたら、自分がいろいろやばくなっていると思わないといけないですよ。」

「読解を「見えないものを見出す行為」と思っている人は多い気がしてて、実際のところ「自分の知ってる事を細かく書いていく行為」をするだけで他人はそれを読解や考察と捉えてくれる気がしてる。細かく書けば書くほど「他人の気づいてないこと」を見出す可能性は増えるから。」

「自分が作品の感想や読解をする際「自分の知っていること」「わかっていること」を書き連ねていたら自然と「自分が気づいていなかった、自分自身の読解」に気づく瞬間が一番楽しいです。人と会話してて「え、俺こんな感想持ってたんだ」って驚くこと結構あるもん。」

「何かあると、
「そういう人間行動って、原理的には大昔から同じですよ。Webによって可視化されただけですよ!」と、だから状況変化でも何でもないみたく言いたがる人が多いけど、実際には
「Webによって可視化された」ことによる影響がでかいことが問題の核心なので、状況変化の話なんだよなやはり。」

「>現代オタクの基本装備はユニクロパーカーとかだろうか
俺は格ゲーの民で定期的に色んなタイトルで会議室借りたりゲーセンの一角を時間で借りる大会に参加したりしたんだけど
参加者の半数が全身真っ黒な不審者のようなコーデなの
なので全身真っ黒チームvsまともな服着てるチームで紅白戦何度かやった」

「そもそもキリスト教にマリア信仰なんて概念存在しないのに
いつの間にか凄い人気出てなんならイエス凌ぐ勢いで信仰集めるようになって教会本気で頭抱えたって歴史案件
「原作にちょっとしか出番ないお母さんキャラがめっちゃ同人描かれるやつやん」
って言われててクソ笑った」

「歴史って「特に有能でもないんだけど英雄のそばにずっといて、その人がいなくなった途端にその英雄の豪運が暴落する」という人がいて面白い。」

「「こんなに馬鹿になってしまって、どうもすみません」と私に謝る母の姿、その切なさを、私は一生、忘れないでありましょう。」

「他人が自分好みの行動してないとイラつく人が本当に多いんだよねネット…」

ゼロ年代では「俺はまだ本気出してないだけ」がダメなやつの遠吠えでギャグになっていたけど、令和ではシンプルに、本当に本気を出してないということがエンタメになってるんだな…」

「ブルーグラビティは青バラと思えないぐらい育てやすいから結構いいよ
ただ香りはあんまない」

「地質学ベースの現代判定やめろ」

「世の中には、あらゆる競争に負けすぎて、
「自分だってせめてこれだけは!」という祈りの一線が、
よくわからないものになってしまっている人々が、みんなが思ってるよりけっこうたくさん意外なぐらい、存在します。」

「御存知の通り、本を読む人は本を読む人の口から自分の好きな本のタイトルがでてくると、途端相手に好感を持つのである。」

「めちゃくちゃ売れてる作品の作者、自分がこれからも躓かずに面白いものをガンガン描き続けるという前提で偉い大人やデカい金が猛スピードで動いてるの怖いだろうな」

「「反物質太郎」ってハンドルネームのフォロワーが文学部生から「たんものしち太郎」だと思われてたって話すき」

以上。