嘘の息子覚書控え

本家の控え

2021-11-16

ネットを眺めたところ、『二流小説家』という本が面白いそうで、作者のディヴィッド・ゴードンが後から書いた『用心棒』を先にパラパラと。やることなすこと邪魔が入って上手くいかない主人公、というのが半分近く読んだ印象。3件目の仕事が入った辺りで、ラストシーンを確認してしまった。なるほどね。

某所より、『マン島物語』に寄せて。
「ホンダが世界に出たマン島の景色が見える。不器用な男と女。上手く世渡りできないひとに読んでほしい。違う世界では不器用同士が単純に綺麗だ。」
ラストシーンは鮮やかなんだよなあ。そこにたどりつくまで四苦八苦なのは否めない。ラストシーンが鮮やかなのは、他だと……オペラ3部作、特に『蝶々夫人に赤い靴』は良かった。『流星刀の女たち』も余韻にあふれる。『モーツァルトは子守唄を歌わない』はコミカライズの終わらせ方も良かった。『トスカのキス』がハッピーエンドならば読んでみたいところだけど、はてさて。

「暗黒期扱いされてた10数年前くらいの時期のジャンプを
この時代は黄金期だった…って言う人を見かけてから
…ああ…全ては小中学の頃見ていた物が黄金期にすぎないのか…と悟るようになった」