嘘の息子覚書控え

本家の控え

2022-10-22

本の山を触っていたら、小学館スーパークエスト文庫を発掘。蕪木統文の『夜明けの歌を謳う天使 AUBADE ANGEL』。本の天地と小口が変色して、こういうのは酸性紙の問題なのかどうか……試みに検索してみると……中性紙の開発が進んだのは1980年代からだそうで、この本は1998年の出版。紙の問題ではなく、保存状態が悪かったかもしれない。内容は近未来SFで、遺伝子改造と環境テロリストなどなど。SFで遺伝子が題材というのは二世代ほど前の印象で、この後に流行ったのがインターネットやパソコンウイルス、さらにその後がナノマシンだろうか。話の展開はほとんど覚えてなかったけれど、死神の登場場面が記憶に残っていて、この本で一番気に入ったキャラクターだからだろう。イラストは丹野忍、『アルスラーン戦記』で天野喜孝と交代してからの担当、だったかな。解説は冬門稔弐、知らない名前なので検索……映画関係の本がたくさん、それから小学館スーパークエスト文庫でSF小説も。

「ゲームでもアニメでも漫画でもなんでもそうだけど
10代の多感な時期にハマった感覚と
おっさんになった時の感受性は切り分けないとダメだよ
ファーストキスは1回しかないんだ」