嘘の息子覚書控え

本家の控え

2023-12-27

某所より。
「古来より日本人は、不可解な出来事や原因がわからない未知の恐怖に名前を付けることで形を与えて、いわゆる「妖怪」という既知の概念として落とし込むことで生活に取り入れていったわけですが、同じく「ライトノベル」も突如として変貌した少年少女向け小説の新たな潮流に名前を与えることで「そういうもの」として認識できるようになったわけです。」
ジュブナイルで事足りた気もするが、軽薄短小の波に乗っかるとライトが相応しかったのではないかと。

某所より。
「クラスの一軍陽キャ男子にも全く靡かないクール美少女が、うだつの上がらない主人公に、人としての優しさとか見るべきものがあると見て、人知れずやや好意を抱いてた…みたいな表現、検閲した方がいいと思う

青少年に有害だから」
フィクションと割り切って楽しむには甘い毒が魅力的過ぎる。加えて、何事も過剰摂取はよろしくない、と。

明後日はケーキの要望が出た。

「強すぎる言葉を無防備に使い続けるうち、言葉にむしばまれ、やがて言葉に乗っ取られたかのようにふるまう人たちを見ていると、これこそが「言葉には力がある」ということの証左ではないかと思えてくる。」