嘘の息子覚書控え

本家の控え

2019年12月31日

「ゲーマー度が衰えてるなと実感するのが、今年はおもしろくないゲームをほとんど遊んでない!」

「連載漫画をいきなり途中から読むの、通常の読みではありえない経験ができるので悪くないかもしれない。我々は大人になって面白そうな漫画をちゃんと1巻から読み始めるという習慣を身につけたのと引き換えに何か大切なものを失ったのでは……?」

「まあ世間一般で「偉い人」ということになってる人の人生をほじくり返し、「ほら見ろ、こいつは実は小物なんだ」とやるのに暗い喜びが付随してるのは分かる。」

「自営業時代近所のソーセージ工場で働きたかった。労働は朝8時~夕方5時で福利厚生完備でソーセージの社販もあり工場の空き地(入れる)に遊びに行くと皆宙を見上げてボーっと休んでてどうしたら入社できるか聞くと「熱望して来る人はいない」と言われた。熱望してない方が長くもつ現場は確かにある」

「(テクノライズ
>心が死んで身体をミノムシにされたヒロインを主人公がゴミ投棄場所にシューッして終わる
嘘は書いてないんだが酷い書き方だ」

「>近未来を舞台にした仁義なき戦いだと思ってください
後半のヤクザ対ロボ軍団あたりまで来ると面白くて面白くてしょうがなくなってくる
具体的には町の鉄工所で溶接したような盾でSF銃のSFビーム防ぐとこ」

「アダルト作品のレビュー群て、文学ですよね(闇」

マンガ雑誌で青春ラブコメが連載開始して、次々とヒロインが登場するたび、「この子はツンデレ枠、その子は不思議ちゃん枠……」と分類していく人は多いけれど、僕は「夏祭の射的屋でのスナイパ枠かどうか」で見ていますから。」

押井守新作は「視聴者が本当に望んでいるものは立ち食いソバなので、パンケーキの看板ですがソバを売ります」みたいな内容だと思って期待してます。」

「>姉モノが全然ない
ないっつーか結局姉キャラって甘やかすかドSしかないから
別にそれなら女教師でも母親でもええやんけみたいな感じになって童顔の年上キャラでもよくなった」

「考古学で、古代の壁画に動物が書かれてるのを「動物を書くことで獲物がとれるように祈った」って説明してるの読むと「そうかあ?」ってずっと思ってたんですよ。でもツイッターで絵描きさんが「書けば出る」って書いてガチャ回してるの見て「ほんとなんだ……」って納得した」

「昔のゲームを厳しいゲームバランスのまま復刻するの、縄文時代弥生時代の食事をそのまま再現されて胃腸の消化力にチャレンジ感ある」

「外食だと土日の売り上げ持って逃げる奴が定期的にいたけど、クレカとかが増えてそういう風物詩みたいなものも廃れていく運命なのかもね」

「「丁寧にキャラクターを殺せていればもっと評価は高かった」というコメントを読んで、確かにその通りだとは思うものの、でも人って実はとてもいい加減な死に方をするもんだよな、とか思いました。

死ぬ前に伏線をはれたり、死んだ意味を残せたりできたら、どれほどいいか。」

「1回目のスパロボコラボでデレマスファンが「スパロボよく知らんけど、時子様が乗ってるからグランゾンってやばい機体なんだろうな…」ってなって、スパロボファンが「デレマスよく知らんけど、グランゾンに乗ってるから財前時子ってやばいキャラなんだろうな…」ってなった話一生語り継ぎたい」

「我々は1995年ごろに死んだ戦後日本さんが見ている走馬燈の中を生きている」

「「今期のアニメを見ると、前期ノアニメのヒロインを忘れる」のはオタクの大罪の一つだし、二次元を求めながら単に消費するオタクの後ろには、何十、何百の観捨てられたヒロインたちが無表情でジッとこちらを見ているんですよ。選択肢を駆け抜けたメインヒロインも、作品=世界の終わりには抗えないで。」

スタニスワフ・レムソラリス』を幽霊譚として読む。幽霊は、死者がこの世に思いを残しているから出る、とされてきたが、『ソラリス』によれば、残された人が死者に対して割り切れない思いを抱えていて、その思いがソラリスの海によって実体化され、幽霊を見る。つまり見る側に原因がある。」

「俺らオタクや漫画家が痴呆症になったら絶対ヤバいよなあ。
異世界の体験談語りだしたり居もしない妹の名前呼んだり、この病室はミノフスキー粒子が濃いとか言い出すぞ絶対。」

「入院する俺のために兄ちゃんがゲームブックを作ろうとしてくれて
結局完成しなかったけどあんなに面白そうなゲームブック後にも先にもなかったな」

「>昔のOVA(80年代~90年代)
金はやる!売れるものを作れ!お前の作家性に期待してる!
ってやったら本当に明後日の方向に行っちゃってスポンサー困惑
って流れがネトフリ初めとした動画配信サイトで再来してると聞いてこれは」

「この時代のOVAだと珠に凄くハマる曲に出会ったりする
レディウスのMidnight ShoutとかビーンのBAD GIRLとか宇宙の戦士のOP・ED
鋼の鬼のJUST BECAUSEもプレーンな感じの歌い方が凄く好きで今でもよく聞いてる」

ゼオライマーは時代の先を行ってた
ヒロインが変形する要素に至っては今でも時代が追いついてない
追いつかなくていいけど」

「>モーションコミック買ってたけど
>アニメーターはほとんど話作れないって知った
うn
「なるほど漫画家ってすげぇな!」って逆に思い知ったな」

「>天使の卵とかもある意味今はもう絶対作れないと思う
犬が「いまのアニメは~」とか吠える度に
天卵みたいなアニメを自由に作らせてくれる楽園とかねぇから!
むしろ一生に1度でもそんなチャンスが来たのとかすげぇよ
むしろお前ら先人がやりたい放題した結果そういうのに金出すと火傷するって
警戒されるようになったんだろうが!と突っ込まざるえない」

「触手ジャンルとかくわしくはないけど、いつも油断して雑魚モンスターにやられてしまった展開のイメージなので、労災とかエラー事故防止啓発ジャンルなのかなぁとゆうなぞの感覚がある」

「以前仕事で築40年の店舗兼住宅を解体した時に土間のコンクリートをバックホウで剥いでたら下から井戸が出てきたことがある
コンクリートの蓋をしてその上に土間コンがうってあったようなんだけど普通井戸はお祓いして完全に埋めるか埋めないときは塩ビとかで空気穴をつけるからこんなのは初めてだった

実際地権者兼施主に連絡したら井戸なんて知らないし適当に埋めてって言われた
ただ土方のおっさんたちは割合迷信深いんで井戸が出てきてからテンションがた落ちだし実際底の方に水が見える生きた井戸だったから余計だった
お祓い代なんてみてもらえないから酒屋に走って行って自腹で清酒と塩買ってきて俺と作業員さんたちで拝んで埋めちゃった」

「・完結していない小説なんて小説じゃない、って銀英10巻のあとがきで読んだので、とにかくちゃんと完結はさせようと思った

・ところが、エロを幾ら書いていても永遠に話が完結しない、ということに気づいた。話を完結させる為には絶対に非エロ部分が必要になる

・「エロを書いているだけでは話が完結しない」というのは衝撃であり、最大の知見だった。世の中のエロ書きの人たちは全てこの問題と戦っているんだ…と気づいた

・エロ小説の非エロ部分ってなんのためにあんの?とか思っていた昔の自分を殴りたい」

「体験は平均化できる訳でもないから、みんなが自分の体験談を書くべきだと思うんですよねえ。オタク民俗学大塚英志氏が『「おたく」の精神史』の後書きで、この本に納得いかない人もいるだろうが、そういう人は自分で書けと言っていたのを思い出します」

「面白かったという気持ちより好きという気持ちが先にくる」、あるよね。

綾波はいうほど無口ではないんだが…
ゲンドウの3倍は喋ってるし、ミサトの10倍はシンジと中身のある会話してる
むしろ無口キャラはミサト…」

「>実はカバネリ見たことないんだけど面白い?
本編は6話までは文句なし
7話以降はゾンビものにありがちな人類同士の内輪揉めだから評価が分かれる
劇場版の海門決戦は面白いよ」

「(司馬遼太郎
子供の頃は真に受けて読んでたけど
今はプロレススーパースター列伝と同じ気持ちで楽しめている」

lain当時にネットワークで遊んでた人間で
今みたいな「いつでもどこでもだれでも」なネットワーク時代が来ること望んでた人なんて少数派だと思うんだよねぇ
特に「だれでも」は」

「>大学文学部の小説創作系コースに明らかになろう志向の学生が増えた
筑波大学現視研は面白いぞ
人文学群の学生が書いた小説に芸術学群の学生が描いた挿絵を付けて完成度の高いラノベ作ってる
これにあとは情報学群の学生がスクリプト付ければ一躍ノベルゲームの完成って感じする」

「「最終的にウルトラマンをデザインしたのは誰か」も含めて、みんな「物語」を求めるんですよ」

「いいかい。年末年始に友達と会うときは「これからの話」をするんだ。思い出話だけになると、そこで関係が止まるからね。なんかつまんないな、と、いつか会わなくなってしまう。昔の友人じゃなくて、今の友人でいるために「これからの話」をするんだ。昔話は少なめに。すごく大事なことだよ。いいね?」

「ブラジャー外しておっぱいがぶるんッて出たときの男の人の顔はカブトムシ見つけた時の少年みたいな顔してるから大好き。」

「オタクは琴線に触れたセリフを死ぬまで引用し続ける。」

「2000年代のあずまんが大王瓶詰妖精まじぽかけいおんの「日常もの」の流れを洗練して
2010年代に「ノーイベント・グッドライフ」を明文化したゆゆ式が完成した後
2010年代後半にはスロウスタートこみっくがーるずアニマエール南極という
「日常の中の疎外感に悩む子が日常をぶっ壊す日常もの」が一斉に出てきたのが印象的だった」

以上。

2019-12-30

冬コミ3日目。挨拶しに行ってみたかったものの、状況が難しかったので、見送り。インドカレーを食べる予定が組まれてしまった。雨でラッシーが付いた。

ミステリーズ!」のvol.92。名取佐和子の「天使来ませり」が綺麗に着地した短編。しかし、裕福だけど横暴な父親と忍従する母親で不幸な家庭、幼かったヒロインが長じて故人の隠していた真相に思いを馳せる……という箇条書きマジックを前にも読んだ覚えが。えーと、「ミステリーズ!」、vol.94、「月と薔薇」か。これは作者の持ち味なのか、癖なのか。

ミステリーズ!」のvol.93。明神しじまの「対岸の火事」はマジカルなミステリー。二昔前なら「ザ・スニーカー」に載っていそうな雰囲気。ウィキペディアを見ると、「ザ・スニーカー」は2011年4月号で休刊、その後、2018年10月に30周年を記念して「ザ・スニーカーLEGEND」が出た、と。音沙汰なかった谷川流ハルヒ短編を載せると話題になった号だったかな。

きーは品川でライブイベントだとか。戻ってきたのは予想よりも1時間くらい早かった。

「自分で自分の作った作品の良さが説明できない、けれども作品は面白い、という人もまあまあいる気はします」

2019-12-29

ミステリーズ!」vol.92を読む。これで、順番は前後しながらも、樋口有介の『うしろから歩いてくる微笑』を全話読破。もう出版されているのだよなあ。前に連載されていた『少女の時間』は文庫落ちしている。

vol.93の解答編(【実食編】)を先に読んでからvol.92の「伯林あげぱんの謎【試食編】」を読むと、信頼できない語り手要素が高いな、米澤穂信。vol.92の発行日が2018年12月14日でvol.93が2019年2月15日。どちらもZは読めていない。

狂戦士しょーちゃんも歳には勝てない模様。
「ケンタへ、チキンとバーガーとポテトのセット程度で腹一杯に、揚げ物がお腹に負担になってきたなぁ」
きっと鍋の具材も肉肉肉ばかりではなくなっているのだろう。

名古屋ときーが新幹線で来訪。抹茶系やそびえ立つチーズスフレは行きつけの店に置かれていないから、モンブランで代用する。それにしても、またケーキか。

「>この間面白いなと思ったのは名だたる文豪の作品の感想で「俺のことわかってるって錯覚に陥る」っていうの目にして自己肯定感ってのは小説の肝なのかなってちょっと思った
恋愛初期におけるラブソングの私のことだわ感はヒット曲の大事なところ」

2019-12-28

4日間開催される冬のコミックマーケット97、初日。入場章になるリストバンドは前回に引き続き使用され、終日フリーにはならない……のかな? 片付けをしていたら棚の奥底から1992年夏コミ(C42)の日付入り写真が出てきた。日付無しで、やはり夏コミらしき写真も。晴海の会場の懐かしさ。

某所より。
「何を言っておるのかね。内容がなんであれ"初心者向け"と書いておくだけで内容のレベルを下げられるという保険があるのを知らんのか。専門的でない限り内容が高度かそうでないかなど人によって異なるのだから"初心者向け"というマジックワードは専門家ぶった輩からのマジレス避けになるのだよ」
何処でだったか、前振りで「皆さんがご存知のように」(大意)と言っておけば多少の間違いでも黙り込んでもらえて押し通せる(大意)、といったテクニックが紹介されていたなあ。駆け引き駆け引き。

「不動産屋さんに教えてもらった店でおいしいクレープを食べたんだけど、なんだかこれは家賃を払ってない味だな…と思って。すぐ謄本を見たらやはり自己保有店舗でした。東京で取れる賃料という果実、土地の恵みを分かち合ってくれるお店は素晴らしい。」

2019-12-27

図書館の予約が半年放置されたので紛失されたのかと思ったら連絡が届いた……と、先週からの話。昨日はまた別件で、けーと戯曲や詩の棚をウロウロと。

某所より。
有川浩さんが小説『シアター』でも別の文脈で書いていますが、プロの出し物でもっとも大切なもののひとつは、素人を引き込む力のある出し物ができる人あるいは集団なのかもしれません。それらの芸術性や技術はトップの人たちとは違うかもしれませんが、素人にわかりやすくすごさや面白さ、美しさを伝えられる力というのは非常に稀有です。」
おねSSこんぺの「この世界は」を思い出した。以下、ピアノを知らない人に演奏者の実力を知らしめるにはどうしたら良いだろうか、という場面。
「大丈夫です。その場合でもタッチの多い曲を弾けば単純に感心します」
分かりやすい凄さの表現、いろいろある中で有効な一面。クラシック好きだった棺の中の人は、果たしてこのSSを読んだだろうか。2003年発表なので可能性は有る。

「興味深い関連情報やアニメを観ているだけではよく分からないことを解説してくれるコメントを適切なタイミングで教えてくれるのはニコニコによるアニメ視聴の本当に良いところだ。」

2019-12-26

名古屋から戻る……と、これは昨日の話。クリスマス時期にチョコレートケーキを買えるかどうか分からず、ケーキ屋をはしごするつもりで出かけてみたところ、運良く最初の店で必要な数を揃えられて、けーには良かった良かった。店には「21~25日まで、ケーキの種類を減らしています」と張り紙があった。

ああ、生牡蠣が食べたかった、と。

某所より。
「古い作品を面白くないって言っちゃう人はそもそも求めている面白さのタイプが違う…」
たとえば、今まで触れてこなかった古典芸能みたいな分野を面白がるのは難易度が高すぎる。だから、何か、あるいは誰かの、補助線があると取り組みやすくなるだろう。

年末年始は主に紀伊半島で野宿旅って、それでいいのか、Kは。でも「Twine」の件で考えるところがあるそうで、想像外に反応がいいぞ?

「「思い人とは別の相手に性行為を無理強いされる」というシチュエーションは同じでも、NTR好きな人は人間の弱さや儚さ愚かさ、対してNTR嫌いな人は、どんな目に遭おうと思い人だけを強く思う愛がそれぞれ見たいんじゃなかろうか。たぶん。求めるものが真逆だから、一緒くたにしたら悲しい争いが起きる。」

2019-12-25

ふの付く某所より。
空中ブランコ乗りのキキのハードボイルドさは大好き
あれが教科書に載ってた事に感謝したい
素晴らしい短篇や」
Zと同じ感想を見かけるとは。

某所より。
「今となっては完全に失われた文化ですが、2014年頃までクリスマスにPCのディスプレイにお気に入りのキャラを表示させてディナーを楽しむヲタクしぐさがあったんですよ…。」
確かに、最近は見かけなくなった。単純にPCが減っているというのもあるのだろうけど。

「私はかつて、「あなたの好意は五歳の子どもが『いちばんきれいなどんぐりをあげる』と言って宝物をくれるようなもので、とても貴重だけれど、いろいろわかっていない」と言われたことがあるのですが、何をどう考えても「どんぐり」以外を私は持っていないので、たぶん死ぬまでいろいろわからないままだ

私はインターネットでも私の好きな人々に「どんぐり」を差し出す。いろいろとわかっていない。わからないまま書く。「どんぐり」を書く。書いたらあげる。いちばんいいのをあげる。それでたまに「きれいな虫の死骸」とかをもらう。どんぐりや虫に興味のない人のいろいろを、私は生涯わからなくていい。」