嘘の息子覚書控え

本家の控え

2023-03-31

「「作品は楽譜に当たるもので、それを演奏するのが読者である。読書は決して受け身の作業ではない。百人の読者がいれば、そこには百の作品が生まれる」。ただし、「そう弾いては演奏にならない、という線がある」と――。これは非常に納得できる。」

「本来、ある程度仲良くなってからでないと聞けないはずの他人の独り言=内面世界を気軽に読めるというのが、Twitterで最も面白い点だと個人的には思う。」

「抽象化能力があると、ものごとを俯瞰して効率よく進めたり、別のものと組み合わせて良いアイディアが出せたりと便利ですが、人生で楽しい瞬間とは 抽象化していない"具体的なもの"に没頭しているときですよね。科学が進歩したり勉強すると抽象化能力が高まりますが、OFFにできることも大切かもですね。」

「運とは「適当な時に、適当な場所にいること」」

「自業自得というか、本人はクソ真面目に「生きるための選択」をしているつもりが、実は全力で「死ぬための選択」をしているんですよね。
で、一生懸命死ぬための行動を行っているわけで。
これが分かっていないから悲劇なんです。」

「大学院とか専門家の組織などに所属する重要な意味の一つは「いかに自分が無知なのか」を教えてくれることなんですよね。独学の危うさはイキりが重症化するところにある。」

「何らかの得意分野が有るけど視野の狭い人って無意識に「相手が自分の有利な戦い方に付き合ってくれる」って無根拠に思い込んでる傾向は有るよね。(で、そのパターンから外れると卑怯だ卑怯だと騒ぎ始める」

「量をこなす努力は成功の最低条件
そこから更に頭を使わねば!」

「オタとして近年心の底からホッとしていることは「年下のクリエイタの作品に結構感動できている」ということだ。とにかく若いうちに「歳食ってくると、年長クリエイタがどんどん引退 or 死去していくので、行く道に感動を求めていくと行き詰る」と散々脅されてきたので。」

「人は、自分の知らない感情は、どんなに説明されたって理解できないから。
 ある程度人生経験を積んできた人向けの、そういう意味でも、大人向けの物語だと思う。」

「「昭和のテレビはめちゃくちゃだった」という話を聞くだろうし昭和45年生まれの俺自身、めちゃくちゃだったと思う。

でも、これはほんの数年前に初めて知ったんだけど、昭和のテレビは「夜9時」に線引きをしてたらしくて。
特にエロとグロを含むものは夜の9時以降しか放送していない。

「ちゃんとした家」は子どもを夜9時までに寝せてたみたい。実際、妻に「子どもの頃に土ワイや洋画劇場枠で見た、怖かったやつ」の話をしても全く通じない。知らない。夜9時には寝てたので。」

進化心理学スティーブン・ピンカーは、暴力は正義感の欠如ではなく、その過剰によって起きると述べています。気を付けましょう。」

「本当のコミュ障は「言いたい言葉が出てこない人」じゃなくて「言わなくてもいいことを黙っていられない人」です。」

「コミュニティの中でオフ会参加した人としてない人で明確な距離の差が出ることを知ってるから「行ける人だけでもオフ会しよう」と言い出す人がいたらグループ崩壊の予兆だなと感じる」

「君が還らない旅に出ようと決めたのも君だけの理由だ。私はそれを想像しない。私はそれを推量しない。私はその絶望を、その閉塞を、けして君から奪わない。ただ茫然と、茫漠と、君がいなくなってしまった空間の前で立っている。」

「石ノ森先生は、キャラ設定だけでドラマに推進力を与える凄みがあるんだけど、先生の生活環境ーー
『実親と兄弟は敵、実姉と義兄弟(トキワ荘メンツ)だけが味方。俺は人間として認められていない』ーー
にドラマ推進力があるので、あまりに特殊すぎる気もする。」

「「濃い人達が集う、不謹慎さと不可分な面白い場所」は、風紀委員として参入する新参を巻き込み、コミュニティはある程度まで大きくなっていく。
水が沸騰するのと同じく、風紀委員の割合がある閾値を超えると、次の瞬間、濃い人達が集う面白い場所が、風紀委員しかいない砂漠になる。」

「救急やってると脚立は免許制にしたほうがいいんじゃないかと思うくらい脚立からの転落外傷は多い。」

言語化できないそれぞれの感情、情動を、とりあえず「推し」という概念に仮託しているけれど、本当は「ガチ恋」だった、「萌え」だった、みたいな事故はそこかしこで起こっているのではあるまいか。」

「承認欲求と正義感は『タダ同然で合法的に好きなだけキメられるドラッグ』だから…」

「ばくはつ五郎の再放送大阪だと50年代半ばにやってて
なぜか修学旅行の風呂場で主題歌大合唱になった」

「AI関連傍目に見てるけど動きの速さと熱量が凄すぎる。30年近く前にインターネットに触れて、やばい!何でもできる!世界変わる!!って興奮した若者たちがその後の巨大ネット企業の中核人材となっていったように、今AIに熱狂している若者たちが間違いなく次の時代を作っていくんだろうな。」

「なんていうか、人間は「カネを稼ぐこと」に厳しいんやな……みたいな感想も抱く。小松先生の『憑霊信仰論』で紹介されていた〝限定された富のイメージ〟ってやつを、みんな脳内に抱いているらしい。この世界の富は一定で、富を得るには誰かから奪わなければならないというイメージ。」

「ネットの無かった時代、「同人誌即売会に参加するためにはまずは同人誌即売会に参加しチラシを手に入れて日程を知る必要があります」っていうループをどうにかして超えた人たちの集まりだったと思い返すと笑えてくる(コミケに行ける距離の人はそんなことなかったって言う非情な話もあるが……)」

ラノベ界のテレ東だったガガガも今じゃ丸くなっちまったぜ」

「祖父が不在をしたわずかな隙に、祖母の優しい手に連れられて登った埃がキラキラ舞う二階の窓辺で
「(中略)おばあちゃんはもう死んでしまいたい、それか、こうきゅぅーっと」そう微笑んでいるのか泣いているのかわからない笑顔で、手作りの人形の首を絞める真似をした祖母の、祖母の姿。」

「時代の空気・肌感覚って奴は肌感覚ゆえに記録に残りにくくて後年都合の悪い連中が好き勝手に捏造するのだが、当時のフィクションには濃厚に残ってたりするわけ

時代の空気はフィクションから摂取できる!!(狂った目)」

釘宮理恵朗読の『ゼロの使い魔』を聞いているのですが、「構成や情報の出し方のうまさ」と「れ、令和にはキツい!!」と言うハラスメントの往復ビンタである。」

「警察OBの病院就職なんて天下りじゃないか、と思ってた時期があったが実際とても有用で、招かれざる客に対した時の雰囲気や入院からの脱走(食い逃げ)時の対応、手が後ろに回った人の受診対応や警察への話の通りやすさなど、居たら助かるというイベントは多い。」

以上。