嘘の息子覚書控え

本家の控え

2023-11-02

『ぼくと、ぼくらの夏』は読み返しても平気なのに、『彼女はたぶん魔法を使う』が辛いのは、どこが違うのだろう。何が変わったのだろう。

ふの付く某所より。
「>主人公はちょっと頭おかしいというか強いこだわりを持ってる方が面白い
何かしら道理の通らないトラブルとか起こす時は主人公を油断するとか馬鹿にするんじゃなくて
それだけは譲れねぇってそこに反応しても仕方がないって設定は大事」
どの脚本術の本の紹介だったか思い出せないけれど、シャドウという表現が用いられていたのを思い出した。確か、「彼はボディーガードに失敗して職を辞した過去を引きずっていて、それが彼のシャドウになっている」みたいな説明だった。トラウマが解消されてハッピーエンドみたいな図式は、ある時期の一部でのブームを連想させるが、普遍的な構図なのだろう、多分きっと。

「なぜか映画や小説とじっくり向き合ってられなくなった。栄養のある作品を咀嚼できない。気づけば思考停止でユーチューブを開いている。テンポの早いショート動画をスナック菓子のようにポイポイ放り込んでる。小さいサイズじゃないと口に入らない。って感覚がここ数年ずっとある。」